SANSPO.COM > ニュース速報 将棋の加藤一二三・九段、初の1000敗「全力投球の結果」:

加藤一二三九段が1000敗を達成しました。負け数でニュースになるのはおそらく前代未聞。

ニュースになるくらいなのですごい記録ですが、どれくらいすごいのかまとめてみました。

・野球の三振記録みたいなもの

まず当然ですが、1000局以上指さないと1000敗になりません。しかも、後述しますが、ただ負け続けているだけだと強制的に引退させられてしまいます。実際、加藤一二三九段は負け数より多い1261勝もしています。例えるなら野球の三振記録みたいなものです。打席に立たないと三振できないように、対局がないと負けることも出来ません。

・現役53年

記事にもあるように、14歳で四段に昇格してから53年現役です。中学生でプロ棋士になったのは加藤一二三九段の他に、谷川浩司九段、羽生善治三冠、渡辺明竜王の合計4人しかいません。

また、プロになったからといって一生現役が続けられるという保証はありません。順位戦という棋戦があって、そこの一番下のクラスC2で負け続けると、フリークラスという順位戦に出られないクラスに落ちます。さらに10年勝てないと強制的に引退です。また、10年経たなくても、60歳以上になると引退です。

そのような制度があるので、ほとんどの棋士は30〜40年ほどで引退します。50年以上現役でいたのは他に有吉道夫九段、故・大山康晴十五世名人だけです(調べた限りでは)。

・負け数を増やすには勝つしかない

ほとんどの棋戦は一度負けたら終わりです。トーナメント方式のNHK杯戦はその最たるものです。負けて終わりでない棋戦は現行では順位戦、全てのタイトル戦、王将戦や王位戦、棋聖戦のリーグ戦、棋王戦の敗者復活戦くらいです。順位戦を除く全てが、勝ち続けないと得られない権利(?)です。実際、加藤一二三九段はタイトル戦に24回出ています。

・勝ち続けているだけでもダメ

当然ですが、タイトル戦に出て勝ち続けると負け数は少なくなります。例えば、現役最多勝の中原誠永世十段は1299勝769敗と、勝ち数は多く、負け数は少なくなっています。勝ち続けているけど最後に越えられない壁がある、そのような立ち位置にいる必要があります。なかなか難しいです。

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