開発された「音の出る傘」を持つ神山友輔さん。骨組みの先端4カ所に取り付けられているのが振動子=神奈川県藤沢市の慶応大湘南藤沢キャンパス
広げた傘から音楽が聞こえたら面白いはず——。こんなひらめきで、慶応大学の学生が「音の出る傘」を開発し、東京都港区内の企業と共同で試作品を作った。携帯音楽プレーヤーで再生した音を小型アンプを経由して傘の先端の振動装置に送ると、傘全体がスピーカーになる。特許も出願。7、8両日、汐留の地下通路で開かれる「港区ものづくり・商業観光フェア」に出展する。発明したのは、慶大大学院政策・メディア研究科1年の神山友輔さん(23)。同科は、既存のものやソフトを使って新たな楽しみ方の創造などを研究している。
神山さんは2年ほど前、植物の葉をスピーカーのように鳴らす商品があることを知った。それを葉っぱを傘代わりにする人気アニメ「となりのトトロ」の場面と組み合わせ、「音の出る傘」を思いついた。
原理上は音楽プレーヤーから出る電気信号を傘に伝え、振動させれば傘から音は出る。問題は、どうやって傘を振動させるかだった。
最初は小型スピーカーの一部を取り付けて傘を振動させたが、思うように良い音が出なかった。数カ月間、考え続けたある日、何かの研究で使えないかと買っておいた、携帯電話のバイブレーターに使う部品「振動子」が目に入った。
これがうまくいった。プレーヤーからの音を送受信機でアンプに送る。アンプとコードでつないだ傘の先端の3センチほどの振動子に信号が送られると、振動子が揺れて傘全体がスピーカーになった。傘を持つと、上から音が降り注ぐように聞こえてくる。
きれいなステレオの音が出るように、振動子を4カ所に均等に配置する。いろいろ試した結果、最もきれいな音が出た和傘を利用し、昨年9月に特許を出願した。
神山さんは「すでにあるものを応用して、新たなものを作り出すことができた。頭の中の発想を具現化する発明はとても楽しい。これからも続けていきたい」と話す。
[From asahi.com(朝日新聞社):音楽が降り注ぐ傘、慶大生が開発 傘全体をスピーカーに - 社会]
これは面白い発想だな。実際に使うと迷惑かもしれないけど。